「オビト」と呼ばれる巨人伝説
・矢筈山(やはずやま)とケキリ岩
昔、伯耆(ほうき)の国(現鳥取県西部)から瀬戸内海をひとまたぎして、土佐から南の海へ渡っていった巨人「オビト」がこの地の多和を通りました。
その時に、東讃で最高峰の矢筈山を越えた際につまづいて、その時にできたといわれる岩、ケキリ岩が切り立ってあります。
・正面から見たケキリ岩
・横から見たケキリ岩
また、通った際にできた足跡、「オビトの足目」が多和地区槇川エリアの山の中に片足、もう一方は香川県木田郡三木町の高仙山(こうせんさん)あたりにあるそうです。※現在は確認することができないそうです。
このオビトは、一荷に担いでいた荷物を海にわたるときに落とし、落とし荷が固まってできたものが三木町の白山で、白山が落ちたのに腹を立てて、残った荷物を「いい」と言って投げ捨てたものが香川県丸亀市にある飯野山と言われています。
<参考文献>
「ふるさと長尾 歴史の町・新しい町・長尾」 長尾町
「改訂 長尾町史(下巻)」1986年 長尾町史編集委員会