槇川庚申塔(まきがわこうしんとう)
江戸時代の後期、1812年(文化9年)に作られた庚申の信仰を今に伝える槇川庚申塔。悪病や悪霊すべての災いを塞いで、自分の住む土地を守ってくれる神様として祀られています。
昔、讃岐地方では、六十一日ごとにやってくる庚申の日には、夜が来ると庚申講の講元の家に集まりお経をあげ、朝の一番鶏が鳴くまで語り明かすという風習がありました。
多和地区内には、現在4基の庚申塔がありますが、この槇川にある庚申塔の大きさは、西日本で一番大きいと言われています。
青面金剛が鬼を踏まえて立ち、その下に猿が三匹、左右には一対の鶏が彫られていて、その迫力に圧倒される庚申塔です。
■場所:さぬき市多和槇川(たわまきがわ)の旧多和小学校槇川分校近くの国道377号線沿い
<参考文献>
「改訂 長尾町史(下巻)」1986年 長尾町史編集委員会
『多和の宝物 パンフレット』平成13年度長尾町立多和小学校3・4年生(さぬき市立多和小学校 H14.4.1)